カズヒロ・コヤマのギアPicks! 第59回

プロに勝利をもたらし続ける、テーラーメイド『スパイダー』

2017.4.20 15:32
赤色の『スパイダー』パター Photo by Jonathan Wall/PGATOUR.COM

 このパターは、大型ヘッドで寛容性の高いヘッドでありながら、短いスラントネックをヒール側に設置することで、ほんの少しだが、L字型のような操作感とフェースの開閉のイメージを付与したのが特徴だ。

 大型マレットは、真っ直ぐ引いて真っ直ぐ出すストロークで使いがちだが、このネックによって、ややアークを描いたストロークをイメージしやすい。それはプロにとって、ショットやアプローチに近いイメージにもなり、グリーンの傾斜にも対応しやすくなる。

 一般的な『スパイダー』は、テーブルの上に置くとフェースが真上を向く、フェースバランスだが、このパターはL字型やピン型と同じように少しだけトゥが下がる。その点からも、少しアークを描くストロークで使用するほうがパターの特性に合いそうだ。ヘッドにストレートなアライメントラインが入っていないこともそれを裏づけている。

 プロが使用するパターは、テーラーメイドが誇るパターの名工、キア・マによって削り出しで仕上げられた短いネックを溶接して作られている。一方、市販モデルは、ジェイソン・デイの使用パターをベースにしたヘッドを鋳造で製造している。好みのFP値に仕上げやすいなど、溶接のメリットは多いが、安定した形状を量産するには、鋳造に勝る製法はない。

黒色の『スパイダー』パター Photo by PGA TOUR