カズヒロ・コヤマのギアPicks! 第62回

ツアープロが手放さない、プロモデルアイアンの球質

2017.5.20 6:06
今年も数々のドラマを生んだTPCソーグラス17番 Photo by David Cannon/Getty Images

 アイアンショットでは、プロの打ち出しはやや低く、それから高く上がってから、グリーンにソフトに着弾してボールを止めることが出来る。それは、単にヘッドスピードや飛距離の違いだけではない。しっかりとスピンの入ったコントロールされた弾道で、ピンハイにボールを止めるという、プロならではの技術に憧れるゴルファーは多いはずだ。

 このプロのようなコントロールされた球質を打つのに、マッスルバックやハーフキャビティは適している。弾きの強い薄肉フェースを採用したアイアンは、ポーンと強くボールが飛び出し、距離が出てボールも曲がりにくいのだが、一方で強い球になりすぎるので、グリーンで止まりづらくなる。

 一般営業のゴルフ場であれば、それほど問題ではないのかもしれない。しかし、トーナメントのセッティングではグリーンは硬く、スピードも非常に速くなっている。フォローの風ではなおさらボールは止まらない。今年も多くの選手が池にボールを入れたTPCソーグラスの17番パー3を例に挙げるでもなく、プロは飛ばすことよりも、止まりにくいグリーンに、いかにボールを止めるかを念頭にアイアンを選んでいるのだ。