カズヒロ・コヤマのギアPicks! 第73回

WGC-ブリヂストン招待を制した、松山英樹のクラブセッティング

2017.8.8 16:45
WMフェニックス・オープン優勝時とは少しだけ、クラブセッティングを変更している Photo by Stan Badz/PGA TOUR

 松山のクラブセッティングの中でも、3番ウッドとユーティリティの2本は、比較的よく変更している。このあたりのクラブが固まってくると、さらに松山のゴルフは盤石になりそうだ。その点、不動のセッティングとなっているのが、アイアンとウェッジ。世界最高レベルのアイアンショットが松山の武器であることは言うまでもない。ウェッジプレーも非常に上手く、様々な球質を打ち分けていて、グリーンを外しても危なげがない。

 今週の勝利で特筆されるのがパターだ。いつもの『スコッティ・キャメロン ニューポート2 GSS』ではなく、マレット型のテーラーメイド『TPコレクション ミューレン』を使用していた。ショートスラントネックが装着された市販品とは異なり、松山の使っていたパターは、ダブルベンドしたシャフトが直接ヘッドに装着されている。これにより市販品に比べて、フェースの開閉が起きにくくなるので、いつものピン型パターとは、だいぶ挙動が異なるだろう。

 いずれエースパターに戻すだろうが、WGC-ブリヂストン招待での他を圧倒する勝利は大きな自信になったはずだ。サッカーには「勝っているチームはいじるな」という格言があるように、全米プロでは、そのままこのパターを使用するのではないだろうか。

 次の全米プロでは、キャリアグランドスラムを狙うジョーダン・スピースが注目されるだろうが、飛距離とショットの正確性に勝る松山のほうが、優勝により近いのではないだろうか。スピースのグランドスラムを止めて、悲願のメジャー勝利をあげるのは、松山だ。