カズヒロ・コヤマのギアPicks! 第78回

ジャスティン・トーマスが、モデル違いのウェッジを使い分ける理由

2017.9.14 10:15
『ボーケイ SM6』と『ボーケイ SM5』ウェッジを使い分けるジャスティン・トーマス Photo by Andrew Redington/Getty Images

 タイトリストから、新しいアイアン5機種が発表になった。すでに発売されている『718 T-MB』を加えると計6モデルとなり、ゴルファーのニーズが、より多様化していることを感じさせる。

 注目したいのはそれぞれのロフト角の差だ。7番アイアンで比較すると、最もロフト角が立っている『718 AP1』で29度。最もロフトが大きいマッスルバックの『718 MB』が35度で、同じ番手でも6度の差がある。これは飛距離にすると、2番手以上の差になる。

 ピッチングウェッジ(PW)では、その差は少し小さくなり、『718 AP1』で43度。『718 MB』で47度と4度のロフト差がある。その下に入れるウェッジ2本の組み合わせが、52度と58度だとしたら、『718 MB』であれば、バランスが取れたロフト間隔になりそうだ。

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 ところが、『718 AP1』だとPWとその下のウェッジとの差が、9度と大きくなりすぎてしまう。メーカーはその点を考慮して、『718 AP1』と『718 AP3』(※PWのロフト角43度)には、PWの下に、さらに48度をラインナップしている。これによって、セット内の距離のギャップを埋めることが出来る。セットの流れのままの形状で、単品ウェッジと比べてやさしく打てるのもメリットだ。

 PWの下にもう1番手加えるのは、飛び系アイアンのロフト角がこれだけ立ってきている現在、なかなか良いアイディアだ。シリアスゴルファーのユーザーが多い、タイトリストらしい行き届いた配慮だと思う。前作『AP1』にも、W(47度)、W2(52度)といった番手が用意されていたのだが、日本国内での展開がなかったのだ。