WEEKLY TOUR REPORT Vol.79

「何が怖かったのか」「何が不安だったのか」 石川遼が来季シード権を逃した理由

2017.10.8 17:55
Text by : レイコ・タケカワ
昨季もケガも重なり、なかなか自分のゴルフができなかった Photo by Michael Cohen/Getty Images

 予選落ちも心配された2日目は、「65」と踏ん張って決勝ラウンドに進出。なんとか最後まで可能性を残したが、3日目に「73」と崩れて、最終日の反撃も及ばずに終わった。

 結果として響いたのは、初日に大きくスコアを落とした2ホールだろう。この2ホールのミスは、この1年間、PGAツアーで戦ってきた石川を表す“縮図”だったような気がする。波に乗っていいプレーが続きながらも、どこかでミスが出て結果を残せない姿を、今季は何度も見てきた。

 それは、やはりメンタル面の影響が大きいのではないだろうか。

「もし初日のプラス4とか、ダブルボギーがなかったとしても、優勝(通算24アンダー)には届かなかった。(自分は)技術的に下手になっている。ゴルフ力、総合力が落ちている。それを認めざるを得ない状況なので、それが非常に悔しい」

 石川は、第一に技術面の問題を挙げる。ただ一方で、こう語る。

「自分の技術、実力をなかなか信じることができず、うまくいかなかったときに、それが(自分の)実力だなって思い込んだ部分があった」

 やはり石川は、心の奥底にあるべき“本当の自信”というものが、どこかで崩れてしまっていたのだろう。思えば、PGAツアーに参戦したばかりの頃の、はつらつとしたプレーが最近は影を潜めてしまっていた。