WEEKLY TOUR REPORT Vol.79

「何が怖かったのか」「何が不安だったのか」 石川遼が来季シード権を逃した理由

2017.10.8 17:55
Text by : レイコ・タケカワ
「自分の技術、実力をなかなか信じることができなった」(石川遼) Photo by Michael Cohen/Getty Images

 公傷制度の適用を受けて戦った2016-2017シーズンは、20試合に出場してトップ10入りしたのは、初戦のCIMBクラシックの1度だけ。しかも、シーズン中盤となる5月のウェルズ・ファーゴ選手権から、6試合連続で予選落ちしたのは痛かった。

 記憶に残るのは5月、テキサス州ダラスで開催されたAT&Tバイロンネルソン選手権。強風が吹き荒れて難しいコンディションとなった初日、前半はイーブンと粘り強いプレーを見せていたにもかかわらず、折り返した後半、1オンも狙える11番パー4でドライバーを手にして果敢に1オンを狙ったが、そのティーショットを左の池に打ち込んだ。

 さらに、打ち直しの第3打も右の林に入れてしまい、このホールだけで「8」の大叩き。「(1打目は)すごくいいショットだったけれど、やってはいけないミスだった」と石川は反省しきりだったが、このわずかひとホールのミスが響いて、結局予選落ちとなった。

 まさに今季の石川を象徴するシーン。いい波に乗って爆発しそうなところで、ミスが出て失速してしまう。たったひとつのミスが命取りになる――石川にとっては、そんな1年だったように思う。

「何が怖かったのか。何が不安だったのか。これから探っていかないと見えてこない問題だと思う。やっぱり、自分のゴルフに自信を持つことができなかったんですかね……」

 最後の戦いを終えた石川は、言葉を絞り出してそう語った。

 今後の課題としては、ここまで戦ってきた中で得たものを自分の糧として、それを新たな“自信”につなげることかもしれない。