WEEKLY TOUR REPORT Vol.79

「何が怖かったのか」「何が不安だったのか」 石川遼が来季シード権を逃した理由

2017.10.8 17:55
Text by : レイコ・タケカワ
再び、PGAツアー選手としてこの舞台で戦うために、石川遼は前を向いて歩き出している Photo by Michael Cohen/Getty Images

 さて、今後の石川だが、PGAツアーでは2016-2017シーズンのフェデックスカップ175位という資格で、来季のウェブドット・コムツアー(下部ツアー)のコンディショナル(準シード)を得ている。

 また、日本ツアーでは昨シーズンの優勝によって(※ツアー勝利で2年間のシード権が与えられる)、来季までのフルシードの資格を持っている。それゆえ、当面は日本ツアーに専念。年内は国内の試合に出場し、年が明けて日本ツアーが開幕する4月までは、米国に渡ってウェブドット・コムツアーの出場できる試合に参戦する、ということも可能だ。

 石川が今後、PGAツアーに復帰するためには、ウェブドット・コムツアーで賞金ランキング25位以内に入る方法がある。あるいは日本ツアーで結果を積み重ねて世界ランキングを上げて、メジャー大会や世界選手権シリーズに出場。そこで結果を出して、再びPGAツアーのメンバー資格を得る、という方法もある。

それらは決して不可能なことではないが、石川は自らのそうした現状をどう捉えているのか。

「環境は変わるけど、コースに出て、いいスコアを目指して戦うのは、米国も、日本もまったく変わらない。今、こういう状況になっても、(ウェブドット・コムツアーにしても、日本ツアーにしても)試合に出られるということは、すごく幸せ」

 石川はこのあと、まず10月12日に開幕する日本オープン(10月12日~15日、岐阜県/岐阜関CC)に出場する。

「日本でできることを、米国でも今後できるようにしていくための努力が始まっていくのかな、と思う」

 再びPGAツアーに戻る日を目指して、石川遼の新たな挑戦が始まる。