カズヒロ・コヤマのギアPicks! 第81回

ドライバー変更から1年。松山英樹のクラブ選び

2017.10.28 22:40
今年、松山英樹は飛距離を10ヤード近く伸ばした Photo by Ross Kinnaird/Getty Images

 松山の2016年シーズン、ドライビングディスタンスは294.5ヤード(※PGAツアー65位)。これはそれまでの3年余りでほとんど変わっていないが、2017年は、303.3ヤード(※ツアー26位)と10ヤード近く伸びている。勝負どころでは、330〜350ヤードを超えるビッグドライブを何度も放っていた。

 先日、松山はドライバーのフェースにヒビが入るというアクシデントに襲われた。金属疲労によるものだが、松山のパワーと練習量では、ドライバーのフェースは1年も持たないのかと思うと、改めてその凄さに驚かされる。今回は同モデルのヘッドを新たに用意して対応したようだが、その『グレートビッグバーサ』も2015年モデルであり、早晩、スペアが用意できなくなることも考えられる。松山の躍進を支えたこのモデルだが、近未来に変更を迫られる可能性は小さくない。

 『スリクソンZR30』は小ぶりで見るからに難しそうなヘッド。使いこなせるゴルファーもひと握りで商業的に成功したとはいい難いモデルだ。それを数年来、愛用し続けたわけだから、松山のドライバーの好みも当然、ハードでコンパクトなものだと思われていた。

 しかし、『グレートビッグバーサ』は、どちらかと言えばアベレージゴルファー向けのヘッドで、体積も460ccと大きめでボールのつかまりの良い、スライサーに対応したクラブだ。ボールが上がらず、操作性が高く、左へのミスを抑制するオールドファッションなプロモデルは、必ずしも松山が求めているものではなかったのだ。