スピースのスイングコーチの物語 前編(全3回)

スピースが絶大な信頼を寄せるマコーミック

2016.7.10 6:26
ジョーダン・スピースとスイングコーチのキャメロン・マコーミック。信頼し合っているからこそ、10年も一緒にいる。 Photo by Richard Heathcote/Getty Images

 2006年7月6日。キャメロン・マコーミックはその日付を覚えている。超人的な記憶力のなせる技ではなく、その日のことをしょっちゅう聞かれるからだ。

 すなわち、豪州人コーチがテキサス州ダラス出身の12歳の神童に、最初のレッスンを行った日のことを。

 ジョーダン・スピースに出逢った日のことを。

「毎日のように、その話をしているので」とマコーミック。

「ボクの人生の分岐点ということになるのかな」(マコーミック)

 その関係は10年も続き、スピースは2つのメジャーとフェデックスカップを勝ち取った。また、マコーミックは2015年、PGAアメリカのティーチャー・オブ・ザ・イヤーに選ばれた。

 5月に行われたAT&Tバイロン・ネルソン選手権の開催地はスピースの地元で、彼の名が初めて注目された試合でもある。それは2010年のこと、決勝ラウンドまで進み、優勝したジェイソン・デイと6打差の16位になったとき、彼はまだ16歳だった。

 マコーミックとスピースの最初のレッスンは、まさにその会場、TPCフォー・シーズンズ・リゾートから16キロほどのところで行われた。

 将来的にマコーミックの最も有名な生徒となる選手を紹介されたとき、彼はテキサス州ダラスにあるブルックホローカントリークラブでインストラクション・ディレクターを務めていた。

 スピースの父・ショーンから息子へのレッスンを頼まれたとき、彼のゴルフインストラクター歴は5年半ぐらいだった。

「キャメロンはボクのショットを見る前に、まず話をして、ボクの人となりや、何を目指しているのかを知ろうとしました」とスピース。

「教えることにすごく情熱があるから、二人でどんどん成長していけるような気がしたんです」(スピース)

 そして10年経った今も、二人は同じ会話をしている。

「これだけ一緒にいると、信頼度も別次元になります」とスピース。

「ほとんどのことは、もう二人で経験したし、それが生かされていると思います」(スピース)