【勝者のセッティング】マスターズ

マスターズを獲ったリードのアルチザン・ウェッジに注目!

2018.4.9 14:57
パトリック・リードは複数メーカーのクラブを組み合わせたセッティングでマスターズに優勝 Photo by Jamie Squire/Getty Images

PGAツアー第23戦 マスターズ/ジョージア州 オーガスタ・ナショナルGC

 用具契約のない選手がメジャーに勝ったのはこの2年間で2度目のことだ。2018年の初めにキャロウェイとの契約を終わらせたパトリック・リードが、クラブ契約のないまま栄冠を掲げた。2017年の全米オープンでのブルックス・ケプカに続いて、元ナイキゴルフ契約だったプロがメジャーに優勝したわけだ。

 クラブを自由に選べる立場のプレーヤーがどのクラブを使っていたのかという期待に応えるがごとく、さまざまなメーカーのクラブが彼のバッグには入っていた。

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 まず、ピンの『G400 LST』ドライバーだ。これは今年のウェイスト・マネージメント・フェニックス・オープンで彼のバッグに加わった。この低スピン仕様のモデルは、キャロウェイとの契約時に長く彼が使っていた『Big Bertha Alpha 816 Double Black Diamond』ドライバーとよく似た特性を持つクラブである。シャフトはアルディラ『Rogue Silver 125MSI』で、チップカット1インチで44.5インチ、スイングウェイトD2、ロフトはもともと10度の仕様だが、9.2度で仕上げられている。

 リードは2013年のシーズン中に、ナイキゴルフからキャロウェイに契約を変更したのだが、今使っている3番ウッドはその契約変更以前のものだ。2011年の終わりに発表された同社の『VR Pro Limited Edition』である。

 また、リードはWGC-メキシコ選手権でボールもタイトリスト『Pro V1』に替えているが、アイアンはタイトリストとキャロウェイのモデルを組み合わせて使っている。そしてウェッジは、アルチザンのモデルが2本。これが最も興味深いストーリーかもしれない。

 この51度と56度のウッッジを作っているアルチザンは、元ナイキゴルフのマスター・クラフトマンだったマイク・テーラーが、ナイキ社のテキサス州フォートワースにある“ジ・オーブン”と呼ばれた施設で始めたメーカーだ。

 テーラーはナイキでタイガー・ウッズ専用のクラブ制作に長年携わってきたクラフトマンで、最近テーラーメイドが現在ウッズのために開発中のアイアンとウェッジ制作スタッフとして雇われた。

 リードのウェッジに関しては、テーラーは10個以上のカスタムヘッドを試作し、完璧なセットアップの完成に努めたという。5度違いのロフトは、リードが何年も好んで使っているスペックである。リードはその2本に加え、61度のタイトリスト『Vokey Design SM5 T-Grind』を、ある“テキサス的なひらめき”の刻印を追加して使っている。

 セットアップの最後に控えるのは、オデッセイ『White Hot Pro 3』パターだ。これは過去5年以上にわたってリードが使ってきたものだが、この日曜日にはその重要性がさらに増していた。このパターが12番と14番ホールでバーディを決めさせ、リッキー・ファウラーとジョーダン・スピースの猛追をかわすために必要だった18番のパーパットも沈め、戦いを終わらせたのだから。

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